アナログ系グラフィックEQで簡単にプロの音

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少し前、ツイ友の2913氏がご自身のブログに【DAWプラグイン】プリセットから学べる音作りの方向性という記事を載せてらっしゃいました。

それで「ぼくもよく似たようなことを思ってた!」と考えまして、今日は省エネ的アナログシミュレート系EQ活用術と題しましてお送りします。

 

【そこしかツマミがないから仕方ない】

画像はとあるダンス系楽曲をミックス中の様子。WAVES API560というアナログシミュレート系グラフィックEQ(※1)のプラグインを3基ならべています。こないだからWAVES WAVESうるせーよ。……ですがそれも大切なことです。また機会をみてお話します。

話もどって、画像のように実機をシミュレートしたアナログ系のグラフィックEQには限られた数のツマミしかありません。一見すると;

パラメトリックEQ(※2)の方が細かい設定ができるのに」

という感想なんですが、そこを逆にとらえて、今回のテーマである「プリセットから学ぶ」という考えをもとにしてみると;

「そこしか設定できない=そこしか設定する必要がない」

と考えられるのではないでしょうか。とても時間の節約になります。しかもプロが実際に現場で音作りに使っている実機をシミュレートしたものだ、と思えば、いい意味で「これで間に合わせる」ということを習慣づけるのがスキルアップにも繋がっていくという気がします。

 

【帯域の「カブり」の判別もしやすいグラフィックEQ】

実際に画像のような感じで3基を並べて作業しました。左から「ノコギリ派系シンセベース」「アコースティックベース」「ウラ拍を強調するシンセ音」にそれぞれ挿したものです。

どれも曲中で同時に鳴っていて、かつ低域成分を多く含んだソースだったため、「カブり」があると音がにごってしまいます。そこでベースで低域を出す代わりにシンセベースは同じ帯域を抑えています。中高域の「抜け」の帯域についてもベースは8kHzや2kHzで抜けを出したためにシンセベースの方はそれらの帯域を抑えめにしました。

といった具合に、アナログ系グラフィックEQはツマミの位置が限られていることで「カブり」の帯域を視覚的に判別しやすい、というのが大きな大きな利点です。「ピアノでここ上げたからギターは違うとこ上げよう」みたいなことが簡単に出来るようになります。しかも音がいい感じである(ご紹介したAPI560などは挿すだけで音の輪郭がハッキリするように思います)というメリットもあり、超おススメです。

 

【注意点とまとめ】

ただ1つ個人的な意見ですが、実際のプロフェッショナルな現場を想定すると、レコーディング状態がいい音源に使ってこそ活きるのだろう、と思いますので、宅録環境でレコーディングしたソースに対してこのグラフィックEQだけで対応するのは限界があるかもしれません。結局は音を聴いて使い分けるのが理想ということです。

ただDTMという制作形態においてはちゃんとレコーディングされたサンプリング音源を使うことが多いと思いますので、やっぱりグラフィックEQはいい子、ということになります。

 

※1:グラフィックEQが今回ご紹介したように限定された帯域の調整しかできないのに対し、

※2:パラメトリックEQは任意の帯域についてより細かくイコライズすることができる、という認識です。

 

木曜a.k.a.まえのめり@48kHz


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